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院内設備
眼底3次元画像解析装置(OCT)
眼底網膜の断層画像を調べることが
できます。
加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症、
緑内障などの診断に使用します。
オートレフケラトメーター
近視、遠視、乱視など目の度数や角膜の
形状を測ります。
ノンコンタクトトノメーター
血圧と同様に目にも眼圧があり、正常値であるか空気を目に当てて計測します。
レーザー光凝固装置
レーザー光を利用して糖尿病網膜症、
網膜裂孔や緑内障などの治療をします。
自動視野計
緑内障、視神経の病気、脳内の病気、
網膜の病気などで起こりうる視野異常の診断に使用します。
目の病気
白内障
目の中にある水晶体というレンズが混濁することで、徐々に眼鏡をかけても見えにくくなります。
ステロイド薬や放射線、糖尿病が原因の場合もありますが、大部分は加齢による白内障です。
治療はある程度以上に水晶体の濁りが強くなったら手術を行います。
手術を行う時期は水晶体の濁りの程度、眼鏡を合わせた時の視力、生活環境、全身状態など総合的に判断します。
白内障手術は短時間で成功率の高い手術ですが、まれに発生する合併症や術後の見え方には個人差があることなど十分な説明をします。
水晶体の濁りが軽度の時は進行予防の点眼薬を処方することもありますが、点眼治療で水晶体の濁りが軽減することはありません。
緑内障
緑内障とは眼底にある視神経の形状が変化して視野欠損、暗点など視野異常をおこす病気です。
中高年の17~18人にひとりが緑内障と言われており、緑内障の進行を抑えるためには点眼薬などで眼圧を下げる治療が有効です。
治療前の眼圧が正常値である正常眼圧緑内障が最も多く、眼圧検査だけでは多くの緑内障は発見できません。
人間ドックなどの眼底検査、他の症状で眼科受診したことがきっかけでみつかることが多くなっています。
昔から言われる緑内障のイメージは「治療しても治らない」「失明に至る病気」など良くないものですが、緑内障と診断されて視野に異常があっても不自由なく過ごされる方も多い病気です。
一方末期緑内障として狭い視野になってしまう場合や急性緑内障発作で早い対応が必要になる場合があります。
糖尿病網膜症
糖尿病が生活習慣病として広く啓蒙されるようになりましたが、今でも成人中途失明の原因第一位の病気です。
糖尿病の指標ではヘモグロビンA1c(HbA1c)が知られており、糖尿病の治療をしっかり継続することが重要です。
糖尿病網膜症では眼底網膜の血管が傷んで出血や白斑を生じます。
網膜血流の循環が悪くなり、重症になると弱い新生血管から大きな出血をおこします。
実際に悪化してくると糖尿病の指標に合わせて網膜症が改善、悪化するのではなく、内科の治療だけでは網膜症の進行を止めることは困難です。
レーザー光凝固術、薬剤注射、手術は有効ですが一番望ましいのはこれらの治療が必要にならないように内科治療、眼科での経過観察を行うことです。
加齢黄斑変性症
黄斑とは眼底網膜中心の最も感度の高いところです。
加齢により眼底には様々な変化がおこりますが、加齢黄斑変性症では老廃物の蓄積や網膜の奥から発生する新生血管、遺伝、喫煙、食生活などの原因から黄斑部に出血や浮腫(むくみ)が発生して視野の真ん中がゆがんで見えにくくなります。
眼底3次元画像解析装置(OCT)や蛍光眼底造影検査などで病型を診断します。
現在は新生血管を抑える薬剤を目に注射する治療を選択することが多くなっていますが、病型によっては各種レーザー光凝固術を選択します。